西ケ谷の耕人 03

木工挽物は、基本的には
木材を固定した後に回転させ、そこに刃物を当てます。
回転させる機械は目的の形状によって変えています。

 

回転している木材に当てる刃物の形が
いわゆる木工製品製造の工房と比べても異質。
多くの場合、木工製品製造の刃物は
美しい直線を出すために存在しています。
ここにも挽物職人が
「挽物師」とも言われる理由があるかもしれません。

 

その刃物の当て方もやはり独特。
多くの場合、木工製品製造の刃物は
美しい木目を出すために木目に沿って当てられます。
挽物ではそうでないことも多く
削られた木屑は木工房ではあまり見ることのない
様々な形をしています。

 

壁や道具箱に並ぶ数々の刃物は
作りたい曲線と回転する木材の形に合わせ
独自で作られているものが多く
挽物職人でありながら
刃物に焼き入れをする刃物職人でもあります。

 

そうして作られた刃物で
角度と強さを調節しながら
圧を手と振動で感じとり
木材を挽いていくんです。