
静岡市用宗
Mochimune Shizuoka
静岡市を西に。カツオ漁やマグロ漁で有名な焼津市に抜ける少し手前、おだやかな内海を持つ用宗(もちむね)。ここはしらす漁が盛んで、港の周辺では生しらすを食べることができ、漁の解禁時期には多くの人で賑わいます。小道が幾重に重なる路地には猫たち、港町の叙情が残るノスタルジックなこの街に耕人は居を構えています。 やわらかなリズムを刻む波 、季節の香りを運ぶ海風、喧騒とは無縁の土地柄が、この耕人の集中力を高めるのかもしれません。
耕人辻本愛子
Aiko Tsujimoto

蒔絵(まきえ)の職人・辻本。商品と呼ばれるものに、直接筆を落とすことは近年ほとんどなくなって来ています。 静岡の伝統工芸は雛具や下下駄、漆器など蒔絵職人とともにありました。駿河蒔絵という名前で静岡県指定の郷土工芸品と位置付けられています。
粉を蒔く日本の加飾
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蒔絵とは伝統的な加飾方法の一つで、漆で絵や文様を描き、漆が固まらないうちに蒔絵粉を蒔いて表面に付着させます。 粉を蒔いて加飾をするところから「蒔絵」と呼ばれます。近年では漆の代わりにカシューを用いることもあります。職人の使う道具はやはり絵画の道具。何種もの筆が並びます。
すべての指で描く
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ブレのない直線を描くまでにも長い時間が必要。筆を持つ指、素材を支える指の他、力が逃げずに伝わるように小指をうまく使いながら、面を塗り線を引きます。この色が乾く直前に粉を蒔く必要があり、その乾きは季節によって変わるため、微妙な空気の違いを感じながら逆算するかのように作業を進めていきます。
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製品の中に未だ残る美術工芸を
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駿河蒔絵 辻本愛子 tsujimoto
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