
静岡市丸子
Mariko Shizuoka
静岡市街地から安部川を渡り、羽鳥(はとり)を抜けて、新間に。この羽鳥ですが、1955年に静岡市に編入するまでは「服織村」と言い、その名は昔この辺りで養蚕業や機織りをしていたことに由来している、とのこと。ゆるやかな賑わいが見られます。その先の新間で染物工房を営むというのも何か縁深いものを感じてしまいます。新間に入ると田んぼや茶畑が広がり、藁科川の脇をゆったりと進んで行くと、左手に耕人の工房が見えてきます。
耕人鷲巣恭一郎
Kouichiro Washizu

この新間に工房を構えるのは、駿河和染の職人・鷲巣恭一郎。駿河和染とは静岡に根付く工芸の一つ。その染め方は限定されておらず多種多様な染めで、職人それぞれこだわりの個性が出ていることが特徴的。鷲巣は自然染料を中心に扱い、型染めでの絵付けもシンプルなものを制作しています。
茶葉は静岡の染料
works


静岡ならではの染めをしたい。そんな中鷲巣は茶工場で流通に載せられなかった茶葉に着目をしました。お茶の葉ももちろん色が出るはず。自然の染料になるはず。知り合いの茶畑や茶工場を走りまわり、手にした茶葉を何度もかき混ぜ、自身でコントロールできる染料と染め方を編み出しました。
お茶の懐その奥行き
works


鉄分を添加して煮出し、出来上がるその染め色はしっとりとしたチャコールグレー。白んだ黒のような、グレーに茶が混ざったような、少しあいまいな色をしています。その奥行きがお茶らしい。歴史ある静岡のお茶で染めたからこそ、わかりやすい緑などは求めておらず、彼はその奥行きを作りたかったのです。
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染の伝統茶の文化掛け合わせる
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駿河和染 鷲巣恭一郎 お茶染WASHIZU
静岡県静岡市葵区丸子3240-1 駿府の工房 匠宿 工房 竹と染 内
080-3083-0815
https://www.ochazome-shizuoka-japan.com
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